「業界を見る」とは?

今は23新卒採用活動が自分の中でのホットなので、採用関連のポストが増えるかな。今日もそんな内容。

昨日、ちょっとご縁のあった23卒就活中の学生さんとオンラインで1on1で話をする機会がありました。

Twitterの趣味アカウントを通じて23卒就活中だということで話をするという流れに。
話をする中で、今年の学生のリアルを感じることもでき、私自身とても勉強になりました。
話の中で気になったこと、気づいたことをいくつか。

  1. 「業界を見る」とは

彼は農畜水産系の学部生なのですが、就活にあたって「食品業界を見ている」という話がありました。
なぜ?と聞くと「今、勉強しているので」という答え。
まぁ、そうかもしれないけれど、それが本当にやりたいことなのかすら自分の中では固まっていない様子。
まぁこの時期の就活生とかそんなものかもしれない。
今の学部・学科で学んだことはもちろん活かせたらそれに越したことはないが、その勉強を将来の自分のために本気で学び、その道に進む意思が強いならいいが、「そこでもない」なら広く世の中を見たほういいと思う。
本来大学で学ぶというのは自分の興味関心があることを「学びに行く」場所であるとは思うが、日本の偏差値教育の名残はまだまだそうはいっていないよなとも思います。

2. ナビサイトは社会のごく一部

彼は就活にリクナビやマイナビなどのナビサイトから企業選択をしているようでした。
私からは、ナビサイトに載っている企業は社会全体の企業のごく少数。お金を払って掲載できる会社「しか」そこには出てこない。
もし自分が「この業界で、この分野で働きたい」と思うのであれば、ナビサイトではなく、Googleでその分野を検索して直接「すみません、新卒採用ってやっていらっしゃいますか?」って聞くほうがよっぽど早い。
という話をしました。
ナビサイトで業界を絞ったところで、出稿金額順に出てくるわけで、しかも小さいところは情報量も少ない。ナビサイト側の事情で情報の不均一があるわけだから、そこで正しく比較検討などできるわけもない・・そんな話もしました。(合ってるかどうかしらんけど)

例えば食品業界を希望していたとして、大手企業の関連会社でナビサイトで出てくるような会社で、ただ、課長になるのが40代とかいうところと、ナビサイトには出てこないけれど、中小企業で20代から責任もつ仕事をさせてもらえるところ、どっちがいいか・・など、ナビサイトだけでは比較できないからね。

そんな話をしていたわけですが、当然当社「入れ歯屋」など学生には縁遠いわけですが、その実態ややりがいなどはナビサイトには出てこないし、直接話しを聞いてもらって「なにかを感じた」人にとってはいい職場になると思っています。

新卒採用再開にあたって

ブログ自体も2020年7月以来なんですね。

コロナ禍突入で社内もかなりバタつき、その対応と整備に費やしたこの2年。そう思うと23卒の新卒採用を再開できることは有り難い限り。

22卒の新卒は歯科技工士のみなので、総合職は2年ぶり。

7年前から新卒採用を初めて、毎年採用をしてきた中での1年間はあきますが、「新卒採用の継続が企業文化を作る」と教わった7年前を思い出すと、あの時の先輩の話はまさにそのとおりだなと思う。

新卒プロパー社員が今の当社の中核となってくれており、若いうちから責任をもって任せていくということが、単にお題目だけでなく実際に若手の社員の皆が頑張ってそういう状態ができつつあることが当社の強みにも今後なっていくと思う。

そして継続した新卒採用によって、若いうちに「先輩」となり、後輩を育てる、その好循環がサステナブルな組織をつくるんだなぁということを新卒採用をしてきたことによって実感している。

当社は「入れ歯」の会社。

学生にとってはまったく縁遠く、「業界研究」で「入れ歯」を研究する学生はゼロ。それには自信がある(笑)

それでも毎年新卒入社が入ってきてくれるのは、当社のやろうとしていることに共感をしてくれる学生が毎年一定割合居てくれているということ。本当にありがたいね。

よく学生は「◯◯業界見ています」とか言うけれど、その「業界」に注目している理由は人それぞれあるのだろうけれど、大事なのは「業界」よりも、その会社に入って自分がなにができるチャンスがあるか、将来どうなりたくて、その機会がその場にあるかということだと思う。

1人の若者がその業界に入ったところでその業界が変わるわけではないし、もっと「自分軸」で実現したいことを意識をし、そして「業界」よりもその「会社」がどのように社会に価値を提供するのか、そこに自分が共感できるのかのほうが大事だと思う。

当然ながら学生にとっては不人気業種「入れ歯屋」なわけだけれども、その魅力を知らないのはみんなもったいないなぁと思うし、そこにどんな「若手社員にとってのチャンス」が転がっているか、もっともっと伝えていかないとなぁと思った。

ま、そもそも「新卒一括採用」という仕組み自体の弊害はあると思うけどね。

23卒新卒採用にあたってブログ再開

これまで何度も「これからはブログ継続する」といいながらすぐ挫折するを繰り返し。

まったくもって筆まめではないし続かない。

でも、2年ぶりに採用活動を再開するにあたり、学生もきっとこのブログに辿り着く。

そりゃ自分がこれから受けようと思う会社のトップがどんな人かは気になるからね。

ということで「入れ歯ブログ」再始動!!

今日はそのご挨拶まで・・・(結局書かない)

歩いてマイル溜まるヤツ1ヶ月やってみたけどやめることにした話- JAL Wellness&Travel-

6月15日にプレスリリースがありスタートした、日本航空(JAL)と大日本印刷(DNP)の共同企画、「健康増進をサポートするサービス」JAL Wellness&Travel

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「歩いてマイルがたまる」

赤組(JAL派)であり、会社では徒歩通勤を推奨していて、自分自身もコロナの影響で電車通勤を避けて徒歩通勤をしている身としてはやらないわけにいかない企画。ということで速攻でエントリーとアプリインストール。

歩いてマイルが溜まる!!コロナで出張もなくなり飛行機乗る機会もなくなっていましたからね、日々歩いてマイルが溜まるなんて最高じゃないですか!

で、ちょうど1ヶ月やってみて・・・やめることにしました。

え?歩くだけでマイル溜まるなんていいじゃん!!と思う人もいらっしゃると思うので、個人の感想として参考にしてもらえれば、そしてもしJALがサービスをパワーアップしたらもどてきたいなとは思っているので、そんな思いも届けばいいな。みたいな。

 


1.月額500円もしくは400マイル

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このサービス、月額利用料金として月額500円(税別)もしくは400マイル/月がかかります。

今なら入会後最大2ヶ月無料(月初に入れば最大2ヶ月)なので、まずは試してみるにはいいでしょう。

1マイルはいくらくらいの価値か?についてはググれば色々でてきますが大体1マイル1〜1.2円程度。特典航空券に変えるともう少し価値はあがりますが、まぁ、一般的な他のポイントに換算することを考えてここでは1マイル=1円としておきますね。

そうすると500円で払うより400マイルで払ったほうが気持ち的にお得なので、私は400マイルで払うことにしました。

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ん?さっそく引き落とされているけれど、入会後最大2ヶ月無料って書いてあるけど、これ、あとから戻ってくるの?(ちょっと心配)

 


2. 還元マイルへの期待値

ところでみなさん、月額400マイル(500円)支払うこの企画、どれぐらいのリターンを求めます?

私の場合は始める当初の期待としては

  • 全く歩かなかったらそりゃマイナス。
  • 日常歩く量にちょっと頑張ってちょいプラス(400マイル超)
  • 普段運動しない人が毎日頑張って歩いて500マイルくらい(100マイルプラス!頑張った!)
  • ガチでラン&ウォークしている人で800マイルオーバー(さすがにそれだけやれば投資の倍回収できるでしょう)

みたいな感じでしょうかね。

私の場合徒歩通勤するようになり、週末のランと合わせて4、5月は月間300km前後ラン&ウォークしていたので、700-800マイルくらいいくんじゃないのー?くらいの期待値はありましたね。

まぁ、私の周りにはもっと走ってる方もいらっしゃるので、そうした方がやったら1,000マイルオーバー!すげー!みたいになるのかなーみたいなのが最初の期待値。

 


3. マイル獲得の仕組み

実際歩いてみるとアプリでこんな感じで表示されます。

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1日の歩数のマイルストーンが6,000歩、8,000歩、10,000歩の3段階が設定されています。

10,000歩以上はどんなに歩いてもその上はありません。

各マイルストーンをクリアすると各1マイル獲得。さらに「抽選券」1枚獲得できます。

つまり、

① 6,000歩以上:1マイル+抽選1回

② 8,000歩以上:2マイル+抽選2回

③ 10,000歩以上:3マイル+抽選3回

となります。

この他、ウィークリー目標、マンスリー目標が設定されていて、それらも達成したらボーナスマイル+抽選券がもらえます。こんな感じ。

 

とにかく歩いて、目標を達成するとマイルと抽選券がもらえる。肝はこの抽選券でしょう。

この組み合わせで目指せ800マイル!!(1,000マイルいかないかなぁ)

 


4. 初日:9マイル?

初日6/16は11,702歩!無事全ノルマ達成!!これで3マイル+抽選券3枚獲得。

翌朝にはその分の抽選をすることができます。

翌朝ドキドキしながら抽選を3回やります。さて、何マイル獲得できるのか!

 

 

え・・・? 3回全部2マイル?・・・つまり・・・10,000歩以上歩いて3マイル+2マイル×3で合計9マイル??

9円?

ってことは、もしこのペースのマイル獲得で30日毎日1日も休まず歩いたとして、9円×30日=270マイル!?

400マイル払って270マイル??

いやいやいやいや、そんなことないだろ、JALさん。

あ!これがデイリーのマイル獲得で、ウィークリー、マンスリー目標達成でガツーンと大きなのが来るのか?きっとそうに違いない。

 


5. 2日目:射幸心を煽られる

10,000歩以上歩いて9マイルだった初日。きっと10,000歩程度だから9マイルだったんだ。

だからというわけではないけれど、2日目は20,376歩!再び3マイル+抽選券3回ゲット。

さぁ抽選!

 

でたーーー!!!50マイル!!

3マイル+53マイル、合計56マイル獲得!!!やはり歩く距離に応じて獲得マイルが変わるのか!!

このペースで30日続けば56マイル×30日=1,680マイル。

まぁ、そこまではいかないまでも、それなりに歩数を稼いで行けばやはり800マイルくらいいくんじゃないかなぁ。JALさんやるじゃん。いい企画。

 


6. 3日目:裏切られる

ということで、3日目は19,548歩。あと数百歩で20,000歩だったのにそれを追わないあたりの詰めの甘さが自分らしい。

でも「ほぼ」20,000歩だからまぁ少なくとも30マイルくらいはいくでしょう。

さぁ、抽選!

 

え?・・・

・・・・・SORRYって??

ほぼ20,000歩で3マイル+2マイル+ソーリーで5マイル???

 

これ・・大丈夫か?400マイル払ってこれ元取れるの?

 

このあたりから「疑い」が芽生えました。そこでスプレッドシートで毎日の歩数と獲得マイル数を記録することにしました。

 


7. 1ヶ月やってみて

ということで、それから毎日記録を続けてまずは1ヶ月継続してみました。

雨が多かった時期でもあるので、通勤片道だけとか、途中までとかもあったけれど、3日以外は抽選券3枚のフル達成。ウィークもマンスリーも全達成しているので、それなりに達成率は高い側に入ると思います。

その結果として、

44万2000歩歩いて獲得マイル合計 :544マイル

400マイルの投資に対して136%。

1歩を約50cmとすると、44万歩×50cm=220km。これは東京から静岡の菊川くらいまでの距離。

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投資分(400マイル)を差し引いて、220km進んで144マイルを獲得したということ。

まぁ、1マイル=1.6kmだから144マイル=230km。ほぼその通りですね。

飛行機乗った場合、羽田空港ー大阪伊丹空港で210マイル。これも実際の距離のマイル数になっているのでこの企画は少なくとも私の場合、実際に歩いた距離分のマイルを獲得したということ。

「抽選」という不確定要素がありながらも、見事に距離と支給マイルを合わせてきたあたりが私の場合だけかもしれないけれど、この企画よくできてるなぁと感心しました。

 

でも・・・なんだろう、この虚しさは・・・

まぁ、最初の期待値が高すぎましたかね。

あと、1ヶ月(30日間)ですべて獲得すると

全日が10,000歩以上だと3マイル×30=90マイル獲得。

抽選券は、デイリー(3枚)×30日+ウィークリー(2枚)×4週+マンスリー(1枚)×1月=99枚。

私は月間220km歩いて抽選券獲得が 91枚(獲得率91%)でこの結果。

そこまでではない人で、例えば達成率75%で430マイル程度、達成率50%で290マイルくらいだと、500円もしくは400マイルを毎月払うって回収しきれないんじゃないかなぁと思った。

実際、徒歩通勤も運動もしない日で、普通の生活をしているだけだと3,000歩程度しかいかない。多くの人にとっては、その普通の生活プラスアルファで頑張らないと最初の抽選券をもらえる6,000歩もそれなりなんじゃないかな。

しかも今のコロナ真っ最中。みんな出歩かないし。

 

これ、月額費用がなくて、220km歩いて144マイルもらえるなら喜んでやるのだけれど、月額支払うというのがやはりネックですね。

だったらそれまでやっていたように、月間走行(歩行)距離の目標決めてやるほうが、追い立てられている感がなくて、いや、あったとしても月額の支払いではなくて自分との約束というメンタル的なものだけのほうが自分はそのほうがいいな。

 

 


8. 雑感

ということで、1ヶ月やってみて退会することにしました。

やはり当初の期待として、月間200-300km歩いて純増分として300-400マイルもらえたら嬉しいなという分不相応な期待をしていた分、その落差が大きかっただけなので、決して企画が悪いわけではなく私自身の妄想の結果です(笑)

実際確かに歩いた距離分のマイルは獲得できていますからね、数万円で飛行機乗ってマイル稼ぐよりは数百円で歩いた分のマイル稼げるのは決して悪くはないと思うのです。(ある程度頑張らないとそれも稼げないけれど)

でもそのマイルを稼ぐために月額500円(400マイル)払うかというと個人的にはナシかな。

マイル=ポイント(無料で付与されるもの)な感覚あるからかな。

 

前述のように月額400マイルの投資で200-300km歩くと倍の800マイル獲得できる!!だったら絶賛復帰します。

もしくは月額無しで歩いた距離分のマイルがもらえるなら(そんな都合いいことないか)。

あ、あと、マイルじゃなくてFOP(フライオンポイント)もらえるなら頑張れる。

 

でも、これ月額有料にしないで無料開放したほうが利用者増えるし、青組(ANA派)の人も毎日歩いてJALマイル溜めて毎日アプリ開いて刷り込みできれば青から赤への転向も見込めるんじゃないのかなぁ・・

指定場所でのピットインでもマイル獲得という仕組みも、街中にあるJALマイル溜まりますと唄っているお店を網羅したらそうしたお店の送客にもなるんじゃないかと思ったり・・

まぁ、そんな安易なアイデアは当然折込済みでしょうけれど。

でも、位置情報や移動距離の計測が「マイル」というユーザーにとってもメリットあるものに転換できるのは航空会社ならではの強みですよね。

今後どんな風に発展していくのか、外から眺めていたいと思います。

そして、初期参加者たちの月額費用で投資回収できたあとに無料化されることを期待しています(笑)

 

ところで・・・

「最大2ヶ月無料」と唄っていますが、差し引かれた400マイルは戻ってくるんですよね?JALさん。

 

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最後に・・・この1ヶ月の歩いた歩数と日々の獲得マイルを参考まで。

臨時休校からのバイテック小学校開校

今日から小中高校が臨時休校。預けられない等どうにも対応がとれない場合は連れてきていいよ、みんなで協力して面倒みるからと先週末に伝えていました。
さっそく小学校3年生の子をもつお母さん社員から朝「本当に連れて行っていいですか?」と連絡があったので、もちろん!と。

さっそく今日の時間割と担当を割り振りを決定。

1限:ドリル(自習)
2限:ドリル見直し(鷲巣)
3限:わくわく教室(小倉)
4限:仕分け室お手伝い(内田)
5限:ドキドキ教室(是澤)

時間割

この3限と5限の「わくわく教室」「ドキドキ教室」ってなにやるんだ?と思いながら、それぞれ社員が快く1時間ずつ担当を受け持ってくれて感謝。こういう時はせっかくだから会社にきても楽しんでもわらないと。

1限:ドリル (自習)
自分でもってきた算数、社会、漢字のドリルをやりました。

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2限:ドリル見直し(鷲巣)
この時間は私が担当。ちょうど社会のドリルで「東北地方」を勉強していたので、青森出身社員と山形出身社員を呼んで、それぞれの「方言」の特別授業。
青森出身社員に「なんか方言ない?」と聞いたら「かちゃくちゃねぇ(イライラする)」が真っ先に出てきたのは謎。なにか苛立っていたのだろうか。

 

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3限:わくわく教室(小倉)
マーケティング部でWeb担当の小倉くんによる「わくわく教室」。
PCを使って簡単なゲームを作ったり、ゲームで遊びながらPC操作を勉強しました。

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4限:仕分け室お手伝い(内田)
ちょっとお仕事のお手伝い。入れ歯の仕分け作業を手伝ってもらいました。バイト代は出ません。

 

5限:ドキドキ教室(是澤)
体育会出身の是澤くんには本当は「体育」をやって欲しかったのだけれども、今日は生憎の雨。
室内で2人で時間測りながら百マス計算を競争。

百マス計算

 

こんな感じで臨時休校で預けられないお子さんを会社で分担しながら面倒みます。

今日は小学校3年生1人でしたが、低学年と高学年が複数くるようになったらクラス分けして対応しましょう。

「私刺繍教えられます」とか、他の社員からも声がかかり、みんな協力的なのがありがたい。
世の中的には自粛ムードで悲壮感ありますけどね、せっかくの機会ですから、お母さん社員も働きながら、我々も子どもの相手をして癒されながら、お子さんにも普段にない体験を提供できれば。
我々も楽しいバイテック小学校初日でした。

ベトナムの現場感

今回のベトナム出張も今日が最終日。今晩の深夜便で東京に帰ります。

だいたい2〜3ヶ月毎に来ていますが、まだまだ立ち上がりなので、たった数ヶ月でも現場は大きく変化をしています。

こっちにいても東京とも電話会議等もできるので、あまり距離感もなく、それでいてベトナムのメンバーとも交流がもてるので、こうした出張の機会って本当に大事。なにより現場の空気感を肌で知ることで気付けることもたくさんありますからね。

今回大きな気付きは、大企業病に陥らないための現場への権限移譲の重要性。

こっち(ホーチミン)と東京を繋いで電話会議をやるわけですが、どうしたって現場で起こっていることの現場感というのは会議じゃ伝わらないし伝えにくい。

肌感覚を含めて多くの有形無形の情報から悩み、取捨選択をし、決断をする・・それはやはり現場にいないと「わからない」ことであり、普段私が東京に居て、最終決済者だからといっても、その全てを説明させることは無理な話だし、すべてを理解して判断することは難しい。

特に現場の空気感や肌感覚なんてのはまさにそう。伝えようがない「感覚」。

それを納得させないと先に進めないなんてのは、現場にとっては大きなストレスになっているんだろうなと。

判断をする人はできるだけ多くの情報を知った上で判断決断をするのはそりゃそうなのだけれど、まさに百聞は一見に如かずであり、スピード感もって物事を進めるには、方向性は確認した上で、ある程度の現場への権限移譲を進めていく必要があるなぁと思いました。

権限移譲だけでなく、現場を「知る」こと。「感じる」こと。

ベトナムと日本の相互の人材交流は来年はかなり大きなテーマとして取り組みたいと思います。

少なくともキーとなる人は日本からベトナムへ、ベトナムから日本へ行った方がいい。いや、いかなきゃダメだ。そうして実際にそこの場で皆がどう働いているのか、動いているのか、考えているのかを「肌」で知ってはじめて建設的な意見交換ができるように思う。

私は出張で行き来しているからまだいいけれど、それ以外の社員達にも必要なこと、そう強く思いました。

これは別に海外の話に止まらず、国内においても同様ですね。色々思うところがありました。そこは今後気をつけていきたいと思いました。

 

今回はベトナム社員のみんなと飲みにいきました。

会社のこと、未来のこと、入れ歯のことなど色々話ができたし、みんながどう思っているのかなんて話もたくさん聞けて本当に楽しかった。

次回からも出張の度に1日はみんなと食事にいく機会は作りたいと思います。

 

 

 

 

 

入れ歯をアタリマエに in ベトナム

今日からホーチミンに来ています。

深夜1:30羽田発で朝5:00にホーチミンに着くという出張者泣かせのレッドアイフライト。

でも今回はなぜか体は楽でしたね眠いけど。

慣れたのとアシスタントSが後ろがいない席を取ってくれたので思い切り倒して寝れたからかな。

早朝着くのでホテルもアーリーチェックインできず(お金かかるし)、シャワー浴びて着替えてベトナムラボの始業まで近所のチェングエンコーヒーで一服。

このベトナムコーヒーのTraditional Cofee、15万ドン!コーヒー1杯750円です。(普段飲まないですけどね)

最近アジア進出したり、逆に外国人顧客を日本で相手されている方が増えているので当たり前になりつつありますが、アジアの物価って大きく二分されてきてます。

ステレオタイプのアジア=物価安いなんてもうまーったくなく、逆に相対的に日本が「安くて美味しくて安全な国」になってきていることをこういうところでも実感します。

来るたびにこちらの成長を体感するに、日本一点買いのリスクは感じます。

当社入れ歯屋は「日本の高度な入れ歯技術」を「世界」に広げます。日本は技術の根幹としてはとても重要で、でも市場は世界を見ています。

ここホーチミンはアジアに日本の入れ歯を広めるに超重要拠点となりました。

で、コーヒーで一服してGrabでラボに向かいます。

途中バイクと事故ったりしていましたが、着く前に荷物がたくさんあるから手伝いに出てきて欲しいっ言ったら、ベトナムスタッフ全員出てきて迎えてくれました。嬉しい。

でもなんか恥ずかしいのと無理にさせてるんじゃないかって、それこそ財前教授の総回診のような(笑)

みんな笑顔で迎えてくれたので嬉しかったけれど、あまり気にしないでいいからね。

で、ベトナムラボでは全員お揃いのポロシャツ着ているのです。

日本とベトナムの国旗が袖にあり、背中には当社の理念である「入れ歯をアタリマエに」が日本語で。

嬉しいですよね。こういう一体感。

これは現法社長が率先してこうしたチームビルディングをしていて、とても一体感がある現場です。

明日はそんなみんなと仕事終わりに食事に行きます。

そういえば現場のみんなとそういう場を持つのも初めてなので楽しみ。

入れ歯をアタリマエニに。

ベトナムからアジア全域に発信します。

ここにはその思いを汲んでくれている仲間がいます。入れ歯屋のアジアでの今後をぜひ応援してください。

溜まり場効果

夏くらいに会社から徒歩3分くらいのところに社員のご主人がオーナーの居酒屋がオープンしました。

以前から社員の福利厚生でみんなが溜まれる場があるといいなぁと思っていたので、会社でボトルを入れることに。

今お酒飲まない人も増えましたけどね、でもそういうのがキッカケで社員同士が会社以外の場で交流してくれたらと。

当社で入れてるボトルには入れ歯がぶら下がっています。そりゃ入れ歯屋ですから当然です。

社員はここで入れ歯ボトル飲んで、空けたら補充する、補充したら写真を私に送ったら私が払いに行くというシステム(笑)

先週土曜が出社日だったのですが、お世話になっている先生と会食をしていたら社員から「ボトルいただいています」と写真が。

会食終わった後に寄ったらまだまだみんな飲んでいたので混ぜてもらいました。

嬉しいのは、年次も部門もバラバラなみんなが一緒に飲んでいて仕事の話を熱くしてるのです。こんな嬉しいことないです。

私も最初に勤めた会社にはシーガルハウスという「場」があって、そこで他部署の人と繋がったり、様々な社員の先輩方と出会えたりしました。

うちはまだまだ小さいけれど、部門が変わると隣が何をやっているかなかなかわからないですからね、こういう「溜まり場」で部門を超えた横の繋がりができることは本当に嬉しい。

マスターに聞くと、1人でフラッときたり、数人で来たりと、結構使っている社員も多いようで(もちろん偏りはあるだろうけれど)、こういう場をますます活用してほしいと思います。

当社は拠点も増え、それぞれの拠点にこうした場がほしいけれど、できればお店が個人的な関係があるところの方が溜まり甲斐があるかな。

歯科技工士が海外で働くということ

今日は、新東京歯科技工学校の1年生を対象に「国際性講座」という授業の1コマをいただき、海外展開する企業の取り組みというテーマで講義をさせていただきました。

当社の海外での取り組みと方針、戦略などの話をすると同時に、当社のベトナムラボとネットで繋いで、現地法人代表と技術責任者、パートナーラボの代表、その後ろには当社のベトナムラボスタッフが揃って、日本人歯科技工士が海外で働くことについてのその実態について話をしてもらったり、学生の質問に答えてもらったりという感じで進めました。

双方向のコミュニケーションが取れたのと、ホーチミンと繋いだ時の学生の驚き?具合もなかなかいい感じのプレゼンとなりました。

 

歯科技工士学校の学生に話をする場面があれば毎回話をするのが、

・歯科技工士資格はこれからますますプラチナチケットになるということ

・海外で働く機会が増えていて、日本だけを見ていたらもったいないよということ。

といったあたりは繰り返し話をします。

どうしても歯科技工士という職種は、「人と話するのが苦手だから歯科技工士になった」なんて人もいたりと、割と内向き加減な人の出現率が多い職種でもあります。

しかし、これだけ日本国内において資格取得者が減ってきていて、ただし歯科技工技術は世界的に見ても高い教育を受けられる状況なので、国内のみならず海外も視野に入れた将来の選択肢のヒントに少しでもなってくれれば、今日の講義は成功かなとは思います。

 

ベトナムのパートナーの方から学生向けのアドバイスにこんな話がありました。

「海外に出ると、日本人歯科技工士=高品質 という目で見られることが多い。だからこそ、日本である程度は技術と知識を磨いてから海外に出ることを勧めます」というアドバイス。

海外で働く!というと、中にはすぐ外に出たい!と思う人もいると思うけれど、このアドバイスは真だろうなと。技術職だからこそ、近い未来に外に出ることを「計画」しておきながらも、その時の武器を最大に磨くために卒後数年を過ごすという考えはとても大事だと思います。急いては事を仕損じる。急がば回れ。焦らずいくことも大事ですね。

 

新東京歯科技工学校のみんなとは今後も何度か話をする機会もあると思うので、少しでもみんなの未来のために役に立てればいいなと思います。

 

さて、4月の100kmウォークの時依頼のブログの更新・・今日採用の打ち合わせがあり、「ブログ更新するように」との指令がありましたので、人生何度目かの「これからブログ更新するぞ!」宣言。

ダメですね。「酒やめる」と「ブログ続ける」はとっくに狼少年ステイタス。

「学生のみならず結構見られてますよ」と言われたので、脱狼少年がんばります。

ほんと毎日書き続けられる人は大尊敬です。

100kmウォーク2019雑感〜「ビリ」について〜

週末、今年も恒例の100kmウォークに参加してきました。

今回は総勢16名の挑戦者!!

当社の株主の皆さんも4名挑戦ということで、「出資したら100km歩くことになった・・出資を後悔しているのでは・・」みたいな声が聞こえたとか聞こえないとか(笑)

まぁ、それでも歩くことになったわけです。完歩目指してがんばりましょう。

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スタート前の集合写真。当然ですがまだまだ元気。

幸いにして天気はよく、気温は若干高めでしたが風が出ていたのでそこまで暑くならずにいいコンディションでした。

自然と各自のペースが合う人同士で集団となり進んでいきます。夜になると大勢の社員がサポーターとしてかけつけてくれ、一緒に歩いてくれたり、必要なものを届けてくれたりと、挑戦中の社員をサポートしてくれました。

サポートを名乗り出てくれたある社員は「去年歩いた時、サポートしてくれた先輩たちに支えられたから完歩できた。今年は自分がなにか出来ればって」と。嬉しいですよね。

 

私はいつもの通り、社員の最後尾について歩きました。最初の20kmくらいまではみんな喋りながら元気に歩いているのですが、それを超えてくると疲れの度合いやペースにもバラツキが出てきて、集団もバラけてきます。

そして、30kmくらいから新人Aが1人遅れだし、そこからは長い長いAの戦いがはじまりました。

歩けてはいるけれど、一度止まるととたんに足が動かなくなり、ペースがあがるのに時間がかかる。そんな状態の繰り返し。

 

夜になってくると、まだ口は動くものの、足取りは重くペースも時速3km台すら維持できなくなってきた感じ。

夜が明けて第7チェックポイント(75km地点)。

眠気もあって(私も眠くて)フラフラになりながらも一歩一歩進むものの、スピードは出ず、制限時間ギリギリに到着。

私の手元の時計ではタイムオーバーだったのですが、スタッフの方が「大丈夫。セーフ。ここまで来たら歩き切らないともったいない。後悔するよ。辛くても絶対に進んだほうがいい。」と。

この大会はタイムを競うのが目的ではないので、こういう心遣いがとてもあたたかい大会です。皆が挑戦者のゴールを後押ししてくれます。

鷲「A、どうする?前に進む?」

A「どうしましょう・・悩む・・」

正直この時Aはホントに悩んでいたでしょう。でも、ここで2年目のAが「ここから私も一緒に歩く」と言ってくれ、このあと彼女に本当に助けられました。

挑戦者のAと2年目Aが両方ともAなので2年目AをA2って書きますね(笑)

写真は一度火が消えかけた75kmからAとA2が出発するところ。

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A2はとにかく明るい。こんなに励まし上手なんだと思うくらい、AはA2の明るさに引き上げられます。

音楽に乗って歩くとペースが作れたり、私以上に前向きな声をAにかけ続けたり。

さっきまでのペースだと完歩はとうてい無理だと思っていたのが、調子が上がってきてペースも上がってきます。結局一度75kmで諦めかけた完歩の火は再び灯り、最後100kmを見事完歩することができました。

今朝Aに聞いたら「A2さんのおかげです。本当にあそこで辞めなくてよかった」と。

ぜひその恩返しを来年挑戦するメンバーにかえしてほしいと思います。

 

他の挑戦者も皆のサポートの甲斐もあり、チームバイテック、挑戦者16名全員完歩を達成しました!みんなおめでとう!!

人生に一度だけやればいい、二度目からは「趣味」といつも言っていますが、この経験がなにかの自信につながればと思います。

 

ここから先は今回の挑戦を通じて思ったことをつらつらと書きます。

それは「ビリ」についてということ。

 

先のAはその時点で最終挑戦者でした。いわゆる「ビリ」。その後90km過ぎに社員のOを抜かしたため、私はそこからOについてOを励ましながらゴールに向かうことになりました。

そして、最終チェックポイントを抜けてゴールに向かう中、「ビリ」から数えて5人中3人が当社社員だったんですね。

一瞬、なんでウチの社員は遅いんだろう?って思ったのですが、実は違うんですね。

「ビリ」って、ゴールした人の中の一番最後というだけであって、実はその後ろには途中リタイアした人がたくさんいるんですね。

逆に言うと、制限時間ギリギリであろうと、時間オーバーだろうと、諦めずに最後までやり遂げた人。それがビリなんだって気づいたんです。

これ、100kmウォークに限らずですが、速い遅い、出来不出来っていろいろ評価があったり、ボーターを設けられて順位が決められたり(ちなみに100kmウォークでは順位がつきません)することがあるけれど、

そもそもそれに挑む人と挑まなかった人、挑んだけれど(事情はいろいろあるにせよ)途中でやめてしまった人などが居ます。

そう思うと、「ビリ」から5人中3人がウチの社員だって、これは誇らしいなと。

先のAもそうだし、最後Aに抜かれたOも50kmくらいで足裏がズル剥けになりながらも泣き言言わずに最後までやり届けたんだもの。

この「やりきる」ところにものすごいハードルがあって、順番的に最後だろうとなんだろうと、「やりきった」価値は絶大だな、そう思いました。

思い返すと、過去の100kmウォークでも、最終挑戦者としてゴールしたのが当社社員の年が何度がありました。これまであまり考えてこなかったけれど、最後まで止めなかった社員達、本当に誇りに思います。

 

写真は全員ゴール後(使用後)の集合写真。一部屋内で休んでいるため全員は写っていないけれど・・

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2019年100kmウォーク、残すは打ち上げのみ!まずはお疲れ様でした。